井坪工務店

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井坪 寿晴
代表ブログ
POST:井坪 寿晴 2020.07.03

証として

皆さんこんにちは、社長の井坪です。
スマホから緊急警報が発令されるほどの豪雨に見舞われた今週の南信州も、穏やかな天候に戻りました。
本日はちょうど良い感じです♪※少し蒸し暑いですが…
『ちょうどいい』の感覚は人それぞれなのでしょうが、広い意味でなんでも程々が良いですね。
極端な事態が多くなったと感じる昨今は、この『ちょうど良い』感じが落ち着きます。
さて皆様はいかがお過ごしでしょうか。
工程の合間で作成していた【大工スペース(仮称)】の作成も完成間近。
仕上げの塗装工程を残しておりますが、井坪の大工達の想いが感じられるスペースになってきました。
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今回のスペース作成をするにあたって、はじめの整理の段階で今は使われなくなった道具が棚の奥の方から結構出てきました。
「お〜あったな!あった!」「そうそうこれを使っていたんだよ!」と思い出がフラッシュバクする過去の相棒たち。
四半世紀前は『新兵器』などと言って現場の中心でバリバリに活躍していた道具たちです。
しかしながら整理をしていた若手の大工達にとっては、使った事のないただの古びた道具です。
整理をしなければならない彼等から、「社長これどうしますか?」と尋ねられました。
「う〜ん…もう使わんでな…」「そうですね〜使いませんね」「とにかく一回まとめて出しておいてくれ」と指示を出し少し考えてみることにしました。
しばらく色々と考えて『使用する機会がなければ処分するしかないか…でもな…』と考えていた所、工場のスタッフも同様に色々と考えていたらしく私の所に来ました。
「社長、あの道具なんですが場所は考えるので証として保存しておいたほうが良いと思うんですが」という意見を頂きました。
「証か!そうだな、捨てるのは簡単だけど。戻らんでな」「ホコリをとって、いい形で保管しよう!」生き字引きとなる道具を皆が大切に考えていることがわかりました◎
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道具は使用されてこそ価値のあるモノ。それ以上のモノが現れれば旧バージョンは処分されて行きます。
ただしそのモノが想いとひっついていた場合簡単に処分は出来ないのかも知れません。
古くなっても愛着を持って守られる家も同じなんだと思います。
バージョン変化は今後も凄いスピードで進むのだろうけど、一つ一つへの愛着や想いは持っていたいものです。
今回も社員さんからひとつの美心を感じる出来事でした。感謝!