こんにちは、大工棟梁の松村です。
朝晩寒くなり、近づく冬の訪れを感じ出した今日この頃。
皆様はいかがお過ごしでしょうか。
過ぎていく季節を肌で感じる大工仕事。
今年の夏は増してゆく暑さに加え、コロナ禍でのマスク着用もプラス…過酷な夏になりました。
今回はそんな夏に、私に力を与えてくれた出来事を書かせて頂きます。
「かずしゃ〜ん！」
平日の8時45分頃になると、必ず私を呼ぶ声。
外へ出ると、抱っこしてと両手を広げて駆け寄ってくる女の子。
腰道具を付けたままの私は、その子を抱き抱え、後部座席にあるチャイルドシートに乗せ、ロックを確認し、保育園へと向かう車に手を振る…٩( ᐛ )و

過酷な暑さを越える事の出来た、この夏の少女との出逢いです。
私が携わらせて頂いた、あるお施主様のリフォーム工事。
長期2ヶ月に渡る大型リフォームとなった最初の1週目。
ここで初めて顔を合わせる事となった訳ですが、
最初はパパとママの脚にしがみ付き、こちらをチラッと見て、又顔を隠しちゃう様な、照れ屋さんでした。(またそこがかわいい！)
経過と共に、そんなKちゃんともお話しが出来る様になり、徐々に打ち解けていった日々、
保育園から帰ると、私に銀杏の葉っぱを一枚お土産に持ち帰ってくれたり、
仕事中の我々を絵に描いてお手紙をくれたり(^^)


ある日、いつもの様に朝のご挨拶をさせて頂いた時ご両親から…
昨夜、大工さんに抱っこして欲しいと言ってたんですよ〜！
と、嬉しいお言葉！
早速手を伸ばすと、私に寄って来てくれて、スッと抱きかかえられてくれたあの瞬間は何とも言えない「心の繋がり」を、感じました（涙）


その日から大工工事の最終日まで、私たちの日課となったのです(^^)

私共に工事を依頼、信頼して頂き、その想いを我々がカタチにさせて頂く！
私共が感謝させて頂く立場でありながら、この様な素敵な経験をさせて頂けた事、
感謝してもしきれません（涙）
ご両親様、祖父母様、そしてKちゃんSちゃん(かわいい妹ちゃん)、尊い時間をありがとうございましたm(_ _)m

仕事ではなく「志事」である事を改めて勉強させて頂いたあの笑顔！
想いを握り締め、我々は叩き続けます…感謝