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POST:井坪 寿晴 2026.02.06
節分の夜に
皆さんこんにちは、社長の井坪です。
2月3日の節分は膝痛のため豆まきは息子に託しながらも、夕食は家族で南南東に向かい恵方巻きを無言で食べました。
節分は季節を分ける節目で、冬から春へ移る立春を新年だとすると2月3日は大晦日のような日。
新年を迎える前に邪気(鬼)を払い、一年の健康と無病息災を願う重要な行事なのでデカい恵方巻きをただただ無言で食べました。
さて皆様はいかがお過ごしでしょうか。
豆まきを息子に託したのは、どこかしら痛む歳になったからというのもありますが、思えばこれも一つの節目なのかもしれません。治りきらない身体の痛みと向き合うようになった頃、子どもたちもいつの間にか成長し、やがて彼らが家族の行事を引き継いでいく。そんな当たり前の時の流れを、節分の夜に改めて感じていました。
今年豆をまいてくれた息子は高校3年生。4月には神奈川の大学へ進学し、この家を離れます。来年の節分は、この家にいないかもしれない。そう思うと、袋入りのおつまみ用の豆を「鬼は外、福は内」と威勢よくまく姿が、いつもより眩しく見えました。
翌朝、出勤すると事務所の隅に豆が転がっているのを見つけました。「ここもまいたか」とニヤリとしながら、その豆を拾って口に放り込む。少ししょっぱい豆の味が、妙に愛おしく感じられました。息子なりに、父の仕事場にも福を呼び込もうとしてくれたのでしょう。

豆まきを終えた後、恵方巻きを食べる時のことです。普段なら真っ先に食べ始める息子も母親も、夕食の準備を終えて席につく妻を待っていました。私も自然とそうしていました。そして家族全員が揃ったところで、みんなで一緒に南南東を向き、恵方巻きを食べ始めたのです。
無言で食べるという習わしの中、聞こえるのは咀嚼音だけ。でもその静寂には、言葉にならない何かが満ちていました。妻を自然と待つ家族の姿に、ああ、こうして何気なく積み重ねてきた日々が、この家族を作ってきたのだと思いました。特に今年は、この形での家族の時間があとどれだけあるのかと思うと、無言の時間さえも愛おしく思えました。
立春を新年と捉えるなら、この2月は新しい始まりの季節です。
息子の門出と、少しずつ変わっていく我が家の形。
その変化を受け止めながら、また一年、家族の健康と皆様の繁栄を願っていきたいと思います。
どうぞ皆様も、良い春をお迎えください。
感謝。