journal
POST:井坪 寿晴 2026.01.30
当たり前ではない夜
皆さんこんにちは、社長の井坪です。
第58期の経営計画発表会も無事に終わり、それぞれが力強く2月を迎えようとしています。社員の皆さんが、自身で掲げたマイテーマを毎日確認しながら業務に取り組む姿に、時間の使い方、時間の質が確実に上がっていることを感じています。

そんな彼ら・彼女らの志を継続させられる社長であるために、私自身もまた、マイテーマ、重点アクション、成長テーマを日々確認してから仕事に向かうようにしています。今さらながらですが、「こういうことって、やっぱり大事だなぁ」と実感しているところです。
さて、皆さまはいかがお過ごしでしょうか。
私が今年、幹事を務めている八日会の研修会。今回の八日会で皆さんにお願いしたテーマは、「この年になって思うこと」「今、大切にしていること」でした。
少し抽象的で、答えにくい問いだったかもしれません。それでも、あえてこのテーマにしました。
先日、81歳で亡くなられた久米宏さんの生前の映像を目にしました。20代の若者が、当時70代だった久米さんに、「今、やったほうがいいことは何ですか?」と問いかけていました。
その質問に対して、久米さんは少し間を置き、こう答えていました。
「人生はあっという間だから、時間を大切に生きてほしい」
拍子抜けするほど、シンプルな言葉です。ですが、その一言が、なぜか強く心に残りました。
私たちは普段、「忙しい」という言葉を簡単に使います。時間がない、余裕がない、と言いながら、本当に大切な時間が静かに過ぎていくことには、あまり意識が向いていないのかもしれません。
その映像を見たとき、ふと八日会の先輩方の顔が浮かびました。
来月も、来年も、当たり前のように続くと思っているこの集まり。けれど、それは本当に「当たり前」なのだろうか、と。
元気に顔を合わせ、同じテーブルを囲み、言葉を交わせる時間。それ自体が、すでに限りある時間の中の、とても貴重な一コマなのではないか。そう感じたのです。
だから今回は、「今年の目標は何ですか」と聞く代わりに、今この年齢になって何を思い、残された時間をどう使おうとしているのか、その話を聞かせていただきたいと思いました。

先輩方の言葉は、「急げ」というものでも、「頑張れ」というものでもありませんでした。
健康を大事にすること。平和を願うこと。地元を想うこと。働けるうちは働くこと。人に感謝すること。
どれも、これまでの時間をどう積み重ねてきたか、そしてこれからの時間をどう丁寧に使おうとしているか、その延長線上にある言葉だったように思います。
55歳を迎える私にとって、これからの人生は、何かを急いで詰め込む時間ではありません。残された時間の密度を、どう高めていくか。誰と、どんな時間を過ごすのか。そこに、より意識が向く年齢に入ったのだと感じています。
この集まりが、いつまで続くかは分かりません。だからこそ、「また次がある」と思わずに、今この時間を大切にしたい。
そんな思いで迎えた、当たり前ではない八日会の夜でした。
感謝。