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POST:井坪 寿晴 2025.11.14
季節と人に学ぶ、家づくりの道
皆さんこんにちは、社長の井坪です。
紅葉が山を染めはじめ、木々の多い信州では思わず歩く足を止めてしまうような季節になりました。自然の美しさなんて若い頃はそこまで心に響かなかったのに、最近は胸がギュッとなるほど感動する瞬間があります。

あと数カ月もすると巣立っていく高校3年生の息子が、突然ブラックコーヒーを飲みだした時のように…子どもの成長を目の当たりにすると、「あぁ、自分もゆっくりと歳を重ねているんだな」としみじみ感じています(笑)
さて皆さまはいかがお過ごしでしょうか。
私が委員長を務める信州木造住宅協会・工務店経営委員会の目玉企画として、上田市の美し信州建設さんへ優良工務店視察に行ってきました。
今年は不思議と上田市とのご縁が深く、私はこれで3社目の訪問です。街並みも人柄もあたたかく、訪れるたびに学びをいただける土地です。
視察先である中嶋社長のご自宅は、建築家・伊礼智さんが手掛けた住宅。多くの設計士さんが参加したのも納得の美しさでした。
しかし何より驚いたのは、この自宅を毎月の完成見学会として、5年間も開放し続けていること。まだ小さなお子さんがいる中でのその決断と継続。「築10年まではこの感じでやりたいんです」と語るその姿に、家族の理解と協力、そして本物の覚悟を感じました。
講義では、中嶋社長が事業承継後まもなく先代を亡くされた境遇や、「まずやってみる。失敗したら教科書にする」という姿勢を語ってくださり、私は大きくうなずきながら聞いていました。
優しさの奥に、一本の太い芯。その人柄が、会社の空気にそのまま滲み込んでいるようでした。

美し信州建設さんには「信匠会」と「翔和会」という2つの協力会があります。信匠会はベテラン職人の親方たち、翔和会は若手職人の集まりで、こちらは勉強会を中心に活動しているそうです。
「職人だって、大人としてのマナーは大事なんです」
中嶋社長のその言葉が、胸に刺さりました。弊社には翔和会のような若手職人の学びの場がまだありません。何かにつけて「飲もう」だけでは、本当の成長にはつながらない。楽しい時間も大切ですが、学びと成長の場をつくることの重要性を改めて感じました。
大満足の視察を終えると、もう少し踏み込んだ話ができる懇親会へ。懇親会では右も左もわからない夜の上田を案内していただきましたが、「こんなに飲み屋があるのか!」と驚くほどの賑わい。
けれど、どこで飲むかよりも、誰と飲むかの方が大事だと改めて感じました。人のご縁こそ最大の財産。そんなことを思わせてくれる夜でした。
季節とご縁に学びながら、これからも”いい家”の本質を求め続けます。感謝!