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POST:井坪 寿晴 2025.07.18
職人の志を語る時間
皆さんこんにちは、社長の井坪です。
7月も半ばを迎え、暑い日が続いていますね!
飯田市でも、夜空に花火があがる季節になりました。
あちこちでドーンと響く音を聞くと、いよいよ夏本番だなと感じます。
こう暑いと、やっぱり冷えたビールがうまい!
ただ、私はどうも喉がでかいのか、人の2倍ペースで飲んでしまうところがありまして…
この時期は「飲み過ぎ注意!」と自分に言い聞かせながら、元気に乗り越えていきたいと思います。
さて皆様はいかがお過ごしでしょうか。
副校長という立場で関わらせていただいている飯田高等職業訓練校にて、建築科と配管科の授業を担当させていただきました。
飯田高等職業訓練校の歴史は古く、私も私の親父も学んだ学校で、水曜日は建築科、木曜日は配管科。週に一度、各企業から派遣された若い職人たちが真剣に学びに来る場所です。
この学校の素晴らしいところは、生徒たちが皆、実際に現場で働いている「生きた職人」だということ。教室にいるのは学生ではなく、日々汗を流し、現場で仕事と向き合っている働く人たちです。そして講師陣も、長年の経験を積んだベテランの職人たち。事業主からの評判も高く、まさに地域の職人育成の中核を担う学校となっています。

とはいえ、私は専門技術を教える講師ではありません。では何を話せばいいのか?
生徒たちとの共通項を探していく中で、ひとつの答えにたどり着きました。
それは「職人としての志」でした。
技術は先輩たちから学ぶ。でも、なぜこの仕事を続けるのか、どんな気持ちで現場に向かうのか。そういった根本的な部分こそ、同じ道を歩む者として語れることがあるのではないか。
そう考えて、体験談を織り交ぜながら、三つのことを意識してほしいと話しました。
一つ目:当たり前を、誰よりも丁寧にする
清掃、整理整頓、挨拶、時間を守る。どれも当たり前のことばかりです。でも、この当たり前を誰よりも丁寧にできる人は、必ず技術も向上します。基本の積み重ねが、職人としての土台を作るのということ。
二つ目:今やっている作業の意味を考える
単純に見える作業でも、必ず意味があります。なぜこの手順なのか、なぜこの材料なのか。考えながら作業をする人と、ただ手を動かす人では、同じ一年でも成長の度合いが全く違います。
三つ目:ありがとうをもらえる人間になる
お客様から、現場の仲間から、そして家族から。「ありがとう」と言われる仕事をしているかどうか。これが職人としての誇りにつながります。
どれもシンプルなことですが、この3つを意識できるかどうかで、技術の伸びも、仕事への誇りも大きく変わってきます。

途中で「皆さんは、まだまだ先輩たちより技能スキルは低いかもしれませんが、『好き』も大きなスキルです!この仕事が好きだという気持ちは一番を目指しましょう!」と伝えました。
少し笑ってほしくて半分冗談で言ったこの言葉を、彼らは真剣な眼差しで受け止めてくれました。
その瞬間、教室の空気が変わったのを感じました。技術はこれから身につけるもの。でも、仕事への愛情は今この瞬間から一番になれる。そんなメッセージが届いたのかもしれません。
授業を終えて改めて感じたのは、教えることの素晴らしさでした。自分自身の経験を言葉にし、相手に伝わるように話すことで、改めて自分の仕事への思いを整理できました。
若い職人たちの真摯な姿勢は、私にとっても大きな刺激となりました。彼らの目の輝きは、この業界の未来への希望そのものです。
技術は時代とともに変化します。でも、ものづくりへの情熱、お客様への誠意、仲間との信頼関係。こうした職人としての本質は、どんな時代になっても変わらないはずです。
これからも機会があれば、こうした場に関わらせていただきたいと思います。
教えることは学ぶこと。この言葉を実感した貴重な体験でした。感謝!