熱い若者たちと、熱い先人たちに学ぶ旅 - 井坪工務店|長野県飯田市の工務店

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井坪 寿晴
代表ブログ
POST:井坪 寿晴 2025.10.31

熱い若者たちと、熱い先人たちに学ぶ旅

皆さんこんにちは、社長の井坪です。

先週末、県内の認定職業訓練校による技能コンクールが松本の技専校で開催されました。私が副校長を務めている飯田高等職業訓練校からも、建築科と配管科の生徒たちが多数参加するということで、松本まで足を運んでまいりました。

「職人不足」という言葉をよく耳にする昨今ですが、会場に足を踏み入れると、そんな世間の声など吹き飛んでしまうような熱気に包まれていました。広い会場いっぱいに集まった若手職人たち。真剣な眼差しで技を競い合う姿は、本当に輝いて見えました。いつまでも熱いおっさんも嫌いじゃありませんが、やっぱり若者の放つエネルギーには特別なものがありますね。

 

さて皆様はいかがお過ごしでしょうか。

 

私が仲間に加えていただいてから約20年が経つ「八日会研修会」のお話です。

この会は、私の父親ほどの年齢の経営者の方々で構成され、勉強と懇親を目的としています。ちょうど父を亡くした頃、先輩経営者からお声がけいただき、会に入れていただきました。会には私よりもさらに若い時に先代を亡くし、会社を継承された方もいらっしゃいます。様々な逆境を乗り越えてこられた先輩方の話は、当時の私にとって何よりの励みであり、勇気の源でした。

そんな八日会では、年に一度の旅行が恒例となっています。今年は私が幹事を務めさせていただきましたが、旅行先が鹿児島に決まったこともあり、現地に詳しく旅慣れたエイジェンシー広宣の小池社長が旅行幹事を引き受けてくださいました。

年長の先輩方三名は、この旅行を中日として九州を鉄道で巡る旅程を組まれ、小池さんは福岡から現地で合流。飯田から正規の2泊3日で鹿児島に向かったのは4名でした。

行きの飛行機は、なんとプロペラ機。私は初体験でしたが、プロペラの隣の席で機内アナウンスが聞こえないほどの騒音。これもいい経験になりました。

鹿児島空港に到着すると、先発の4名と合流し、いよいよ旅の本番がスタート。

煙を上げる桜島の雄大な姿を眺めながら、初日は市内を巡りました。

二日目は「西郷さんづくし」の一日。西郷隆盛はもちろんのこと、名前を聞いたことのある偉人が実に多く輩出されている土地だと改めて驚かされました。しかし、何よりも印象的だったのは、角度を変えながらも常に視界に入ってくる桜島の雄大な姿。

終日その存在感に圧倒されながら、この景色もまた薩摩隼人を育む一つの要素なのかもしれないと思いを巡らせました。

仙巌園を見学した後、園外に出るとおしゃれなスタバを発見。お酒と食べきれないほどの白熊でお腹いっぱいだったため、コーヒーは飲めませんでしたが、これもまた旅の思い出です。

西郷さんが最後に過ごされた二畳ほどの洞窟。石に残る弾痕。そのプレートに書かれた説明以上の解説を、博学な先輩から聞くことができました。そして西郷さんの終焉の地では、そのやりとりを語りながら涙するガイドさんの姿がありました。なんだか私も、熱いものが込み上げてきました。

今回の鹿児島旅行を通じて、我が国を本当に命がけで切り開いてきた人々のおかげで今の日本があるということを、改めて実感することができました。

技能コンクールで輝いていた若者たち、八日会の先輩方、そして幕末を駆け抜けた薩摩の偉人たち。それぞれの時代で「熱く」生きる姿、生きてこられた姿に触れ、私たちも今を精一杯生きていかなければと、心から思いました。感謝!