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POST:井坪 寿晴 2025.10.24
やりたいと、やれるの間に
皆さんこんにちは、社長の井坪です。
火曜日の夕方から急に寒くなりましたね。「えっ、もう冬?」と思うほどで、我が家も翌日には今シーズン初のストーブが登場しました。前日まで半袖で汗をかいていた私には、まるで秋のない冬が訪れてしまい少々戸惑っております。
さて皆様は、いかがお過ごしでしょうか。
「なぜ、それをするのか?」この問いは、私がよく社員に投げかける質問です。
実はこれ自分自身にも問いかけている言葉でもあります。
何のために。誰のために。なぜ。どうして。それをやるのか。
私たち井坪工務店には、大工や設計士がいます。みんな、プロです。
井坪のメンバーは、ほぼ全員がその職業を好きでやっている人たちですが、ここで一つ、大切な問題が浮かび上がります。
「やりたい」と「やれる」は、違うということです。
やる気があり、血気盛んな若手を、私は大好きです。彼らの熱意は、現場に活気を与えてくれます。けれど時々、まだできもしないのに「やりたい!」と申し出ることがある。そんな時、私はこう問うのです。
「なぜ?」
出来るようになりたいから。経験を積みたいから。立派な答えです。その気持ちは、本当に尊い。
ただ、「やれそうだ」と思うだけで、基礎力を上げる練習をしない者にやらせるわけにはいきません。そんなこと、お客様は望んでいないのです。
私は、その仕事にベストな人間をあてるのが「お客様のため」という、私の責任だと思っています。だから君たちも、「お客様のため」という選択をして欲しいし、その力を発揮できる努力を忘れないで欲しい。
本番は、練習じゃない。
そんなことを言いながら、実は自分自身も律しているのかも知れません。

こんな時代ですから、経営も省人化や効率化が話題の中心です。それは確かに大切なことです。
しかし、その過程で会社のことや、売上のことや、利益のことばかり考えていたら、きっと大切なお客様を失いかねない。
私たちは、何のために、何故それをするのか。
その問いを、忘れずにいたいものです。
感謝。