「言葉」と「仲間」  台湾視察の旅から - 井坪工務店|長野県飯田市の工務店

井坪工務店

  • リクルート
TEL 0265-22-5262

OPEN 9:00~18:00 水曜定休 

journal

井坪 寿晴
代表ブログ
POST:井坪 寿晴 2025.06.06

「言葉」と「仲間」  台湾視察の旅から

皆さんこんにちは、社長の井坪です。
6月の陽気も本格化し、梅雨入り前の貴重な晴れ間がありがたい季節になってきましたね。

 

さて皆様はいかがお過ごしでしょうか。

 

今週は火曜日から昨日木曜日まで、私が代表幹事を務める「八青会(八十二銀行青年経済研究会)」の視察研修旅行があり台湾に行ってきました。
3日間という長いようで短い滞在でしたが、その中には驚きと学び、そして人とのご縁がたくさん詰まっていました。

訪問先はCTBC(中国信託商業銀行)とTSMC(台湾積体電路製造)。
いずれも通常の旅行ではなかなか訪れることのできない場所です。

TSMCは、説明の必要もない世界的な半導体企業。
その歴史や創業の背景には、国を背負い、未来を切り拓こうとした「意志の力」を感じました。
「すごい企業」ではなく、「すごい人たちがいたからこそ生まれた企業」そんな印象でした。

かつて日本が世界を席巻した時代の今でも語り継がれるような名経営者、名創造者の魂を感じることができました

そしてCTBCでは、謝(シャン)さんという素晴らしい日本語話者の方に出会いました。
40代半ばの謝さんは、大学時代に日本へ3年間留学していたとのこと。
話しぶりは非常に穏やかで知的、しかも深い日本理解に基づいた的確な言葉選びに、私はすっかり感心してしまいました。


思わず、自分が54年付き合ってきた「日本語」という言葉に、どこまで愛着と敬意を持てていたのだろうか……と考えさせられました。

言葉というのは、ただ「使うもの」ではなく、「感じ、響かせ、伝えるもの」。
海外でその魅力を再発見できたことも、この旅の大きな収穫でした。

もちろん、学びばかりではなく、仲間との交流も思い出深いものでした。
九份の果てしない石段を、赤くゆらめく提灯を眺めながら登ったあの時間。
士林夜市の雑踏の中で、ああでもないこうでもないと笑い合いながら屋台をめぐった夜。
年下のT君に3日間ずっとごちそうになり続けるという、ありがたくも気恥ずかしいエピソードも(笑)

結局、どこへ行くかも大切だけど、やっぱり旅は「誰と行くか」なんですよね。

日々の仕事の中でも、どんな現場で、どんな建物を建てるかという前に、
“誰とつくるか”がやっぱり一番大事なのかもしれません。
今回の旅が、それを改めて教えてくれました。

すばらしい時間と学びに、感謝!