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POST:松村 和良 2025.01.04
志事
明けましておめでとうございます。大工の松村です!
昨年は大変お世話になりました。
今年も宜しくお願いいたします!
私がこの職に携わらせて頂く様になり、20年の月日が経ちました。
振り返ると、何も分からず右往左往、ただただ先輩職人に着いて行く事だけに精一杯だった事を思い出します。
今になって漸く「あの時」の意味、自身に及ぼす重要性という貴重な尊さを感じております。
何の為だったのか、年月が経ちそれの答えが今、幾つかのカタチになり、自分への答えとなり、学びとなり原動となってます。
話は変わりますが、
昨年の暮れに、弊社の忘年会が行われました。
弊社では恒例である、乾杯前に社員全員である動画を観ます。
内容は、御施主様からの完成時に一言を頂いている動画です。
御家族、御夫婦、皆様から、
施工にあたった我々に向けてありがたいお言葉を頂けるという、本当に貴重な時間なのです。
住宅の施工にあたらせて頂いた我々、感謝させて頂く立場であるのにも関わらず、
命、人生を掛けてご用命頂いた我々に向けて感謝をして頂く、普通では有り得ない事であります。
この時、毎度思う事があるのですが、
動画の撮影は、完成したご住居のリビングで行われています。
その前に御家族が並び、ご挨拶して頂けるのですが、その背景にある景色は、紛れもなく我々チーム井坪が施した空間です。
笑顔で挨拶、時には涙を堪え声を詰まらせながら話される御施主様に、自信を持って御提供出来ている空間か!
この時を想定し、釘一本一本に魂を込められているか!
そう、我々からの最大限の答え(応え)を提供させて頂けているのか!
そんな心境になる時間なのです!
志を抱き携わり、そして最後に新たなる志を抱かせて頂ける御施主様に感謝しかありません。
「志事」でなければならない理由、この先も感じながら歩き続けたいと思います。