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POST:佐々木 健司 2024.09.14
夏の終わり
こんにちは、設計部の佐々木です。
先日釣り堀へ行きました。
この釣り堀は竿と共に魚籠(ビク)をくれて、釣り終えたらビクを受付へ持って行って、釣った分だけ精算する方式でした。
ビクは半分池に浸けておくタイプでしたので、釣った魚を生きたままストックしておく事が出来ました。
順調に釣っていき、ビクへ3匹目を入れようとした所、ビクが少し沈んでいて、中の1匹がビクから半分顔を出しているではありませんか。
慌てず冷静かつ迅速に、魚に気付かれないようにビクへ戻すべく、優しくビクを動かしました。
凄く自然に、魚はビクに追われている事にも気付いていないかの様に、スーっと、ビクから出て行きました…
私はこの程度で慌てる人間ではありません。そうです。まずは釣った3匹目をビクへ入れなくてはなりません。入れました。
ため息1つで逃がした魚の事も忘れる事が出来ました。
なのに、逃げた魚は逃げた感覚がないのか、ビクの横に佇んでいるではないですか。
慌てず冷静かつ迅速に、ビクをそっと横へどかして、佇む魚を右手で優しく掴みました。なんと水中に居る魚を掴めたのです!
自然と一体になるってこういう事か!とか考えてたら、魚は優しくヌルっと手からすり抜けて行きました…
私はため息1つで逃がした魚の事を忘れられる男です。
少し長めのため息をついて、どかしたビクを元に戻しました。
そこには何故か2匹の魚が居なくなった空のビクがありました…
私が自然と一体になっているうちに、2匹の魚は池へと帰っていたのです。
深く深呼吸をしました。
夏の終わりの哀愁を感じる休日の昼でした。