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POST:井坪 寿晴 2022.07.29
未来への人財
皆さんこんにちは、社長の井坪です。
厳しい暑さが続く中、急速に広がるコロナ第7派。
社員・職方の職場環境を少しでも心地よいものにしながら、仕事を進めたいと試行錯誤の日々。
この時期一番キツくなるマスクについては『夏場は熱中症のほうが怖いから外そう!』と言っていた矢先の第7派…厳しい環境が続きますね。
さて皆様はいかがお過ごしでしょうか。
水曜日に副校長をしている飯田高等職業訓練校の派遣事業主意見交換会が行われました。
私自身も派遣事業主なのですが、今回は訓練生を派遣して下さっている会社さんの代表の方がなんと10社中9社も参加して下りましたので、学校側の立場で司会進行をさせて頂きました。
ちょうど水曜日は木造建築科の2年生・3年生の訓練日。
先ずは自分の会社の若手の勉強ぶりを見てもらおうと授業内容の案内や制作課題の説明などを担当の先生からしてもらい、事業参観をしました。
背中に社長の視線を感じたのか、生徒の姿勢がいつもに増して良く見えました(笑)
会議室に帰ると、学校の簡単な説明をさせて頂き、いよいよ事業主から意見をもらいます。
思いつきでもイケないので、一人ひとりに発言を頂けるように質問を用意して先ずは一人ずつに話していただきました。
質問の内容は《自己紹介、この学校に対する思い&期待すること》でした。
すると…表現こそ違いますが、各社の皆さまがほとんど同じことを一番重視されておられました。それは“基本技術の習得”でした。
学校のベテラン講師陣もここを一番重視しており、その習得のための掃除、挨拶も重要!技術進歩があっても基本が出来ていなかったり、姿勢が不真面目ではプロの職人にはなれない!と強く仰られました。
司会をしながらも本当にその通りだな〜と思いました。
社長陣の一人に高校時代の友人がおり、彼が『自分は職人より商人になっている。というかそういう立場にいる…。売上や利益の最大化を目指す中で、省いてはイケない基本を大切にしたいし、大工道を志した若者を矛盾に迷わすことなく育てたい!』と言っており、経営者としての志や共につきまとう苦悩が横展開に伝わりました。
『この学校でできる同期(大工)の繋がりも大事だけれど、地元工務店の経営者の繋がりも大事ですね』と思わず心の声が出ました。
会社も学校も個人も一丸となって“いい職人”を未来に育てていく。
金の卵を、目先の人足にするのか、未来の人材→人財にするのかは我々の意識も大きく影響するんだな~と改めて気づくいい機会になりました。感謝!