井坪工務店

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井坪 寿晴
代表ブログ
POST:井坪 寿晴 2022.03.25

節目

皆さんこんにちは、社長の井坪です。

先週末に弊社で34年勤務された溝上正吉さんがお亡くなりになられました。

体調が戻らない、病気でキツいと本人から聞いたのが、つい三週間前でしたので、とても驚きました。

正吉さんは入社した頃、そのスタミナと腕力を活かして基礎職人としてパワフルに働いていましたが、膝を悪くしてからの10数年は工場で働いてもらっていました。

彼を言葉で表すと、口数の少ない静かな人で、黙々と働く人。

大袈裟なPRはもちろん無く、弱音も言わない人で、工場リーダーの中村さんは『正直、あれも、これも、正吉さんがやってくれていたんだって事を亡くなってから気づきます…』と言っていました。

縁の下の力持ちって言葉がありますが、井坪のそこをガッチリと支えてくれた人だなと改めて思い、感謝し、ご冥福を捧げて参りました。

飯田市では今週末、7年に1度の『お練り祭り』が開催されます。

東京に居る娘達も、このお祭りは特別なのか、それぞれが日帰りで帰って来る予定みたいです。

オリンピックとかもそうですが、毎年ないものの価値ってありますよね。

この“お練り”私の記憶の一番古くは、小学生の頃に祖母と行ったこと。

獅子舞や大名行列を見て驚いていた私の横で祖母が『おばちゃんはもう何回も見れんな〜』と言っていたので『何で?』と聞くと『このお祭りは7年に一回しかやらんもんで、おばあちゃんは死んじゃうかも知らんら』と言われました。

えーそんなに長期間無いんだ!という事と、次は何歳、次は何歳と自分と祖母の年齢を数えた記憶が蘇ります。

あれから、もう何回かの色々な7年が訪れて出会いや別れがあり、お練を見に行く人達も年齢や状況と共に変わりましたが、変わらないこの地元のお祭りが、何だか成長の節目みたいな役割にもなっているのかな〜なんて思ったりもしています。

人生の節目で、次はどうなれているか?どうあるのか?

ひょっとしたら娘達にも、息子にも、そんな思いはあるのかも知れませんね。感謝!