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POST:井坪 寿晴 2021.08.20
大口と努力
皆さんこんにちは、社長の井坪です。
お盆休み中は、コロナの感染拡大に加えて、全国的な記録的大雨で、本当に娯楽的なことが制限された休みになりました。
こういった事の『記録的な』とか『過去最高の』はもうウンザリで嫌になっちゃいますね。
普通と感じていた日常、平和な毎日がどれだけ貴重で素晴らしいことだったのか…と思う今日この頃です。
さて皆様はいかがお過ごしでしょうか。
中学校で卓球をやっている末っ子長男と見たオリンピック。
卓球は男女混合ダブルスの金メダルに始まり怒涛の活躍を見せてくれました。
試合を見る時は決まってラケットを拭いている息子。
『おい、何やってんだよ!』
『回転がかかりやすくなるために磨いてんだよ!』
少し反抗期の息子との短い会話も、卓球観戦時にはいつもより長くなる時。
どう考えても何種類もないであろうサーブについて『俺のサーブは、水谷選手くらいの種類はある!?』とか言っちゃてる辺りが自分の息子です(笑)
その昔、私が小学生の頃にトヨタカップでやってきた、フランス代表の至宝ミッシェル・プラティニのフリーキックを見て、よく練習していたバナナシュート。
速度も切れも相当違うのに、回転がつきいくらか曲がりだすと『俺のフリーキックはプラティニ並みに曲がる!』と大口を叩いていた事を思い出して笑えました。
これはマラドーナのオーバーヘッドキックも同様です。
ただし、イメージは重要で、目標も大きい方がいい事は事実です。
おそらく古今東西のスター選手達も大口を叩き⇒大志を抱き、それを弛まぬ努力で実現してきた人達なんだと思っています。
『大事なのは弛まぬ努力だよ』
『えっ、なにそれ?』
『なりたいイメージ通りになるまで、続ける頑張りかな〜』
『そんな風に頑張っていると、大口がやがて大口じゃなくなっちゃうようなさ〜』
『結局、それをできている人達が水谷選手や張本選手なんじゃないのかな〜』
ラケットをいじりながら『ふ〜ん』といつもより素直に聞いていた息子。何か腹落ちしている様子でした。
試合終了後、彼の部屋から聞こえるピンポンの音。むむイメージを現実にする努力でしょうか?
練習方法があっているかはわかりませんが、なかなか鳴り止まないその音を聞いて、なんか少しうれしくなりました。
根拠のない大口とイメージを現実にする努力。歳を重ねるごとに失ってしまったこの部分。
オヤジも忘れたくないな~と思う出来事でした。感謝!