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POST:丸山 辰也 2021.07.03
ご縁と大工仕事
こんにちは、大工棟梁の丸山です。
辰野町のO様邸の大型リフォームをやらさせて頂きました。
築100年の歴史ある旧家という事で、とても難しいリフォームでした。
お祖父様が住んで居られたO様にとっても思い入れがある家を直して住みたい!
建具屋さんだったお祖父様がつくった建具を活かせる玄関ホールと、ご家族様が集まれる広々としたLDKにされたいとのご要望を聞き工事が始まりました。
かなり年数の経過した旧家ということで、我々大工も解体から入らせて頂きました。
木造の軸組みと家の強度を確認しながら工事を進めて行きましたが、差鴨居が大きく、柱が全て長ホゾで梁と梁が組み合わされた、とても丈夫な作りで自分としても凄く勉強になり、100年持たせる家づくりにとても感激しました。
これだけの立派な旧家に似合った施工をしていく思考と感性がとにかく難しかったですが、とてもやり甲斐のある仕事をやらせて頂きました。
ご縁の中で、O様の前も家の方に『リフォームをお願いしたい!』と言って頂きました。
加えて、現場での挨拶、設え、皆の仕事ぶりがとても気持ちが良かったと言って頂きました。
なんとその方の家も『O様の家を手掛けた大工さんが施工した』という事で、『これも何かの縁なので、是非井坪さんでリフォームをお願いしたい!』とおっしゃってくれました。
先人の大工がつくった家を、今度は私たち大工が作り上げていく。
これも又、大工の縁なのかな〜と考えさせられました。
天井解体時に大きな梁が出てきました。
囲炉裏があったらしく、すすが着いていましたが磨いたら、とてもいい感じの梁が出来ました。