「行ってきます」 - 井坪工務店|長野県飯田市の工務店

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井坪 寿晴
代表ブログ
POST:井坪 寿晴 2026.10.02

「行ってきます」

皆さんこんにちは、社長の井坪です。

シルバーウィーク、東京にいる長女と次女が帰ってきました。

帰ってくる前は、待ち遠しい。

でも帰ってくると、うるさいし、部屋は散らかるし、まるで嵐のようです。

それでも、「じゃあ、行ってきます」と出ていく時は、いつも寂しい。

最初の子が家を出て、もうすぐ10年。

たぶん、この寂しさには慣れないのだと思います。

二人は月曜の夕方のあずさで帰るので、茅野駅まで車で送ります。

だから日曜の夜は、目一杯楽しむ。

母の敬老の日もかねて、行きつけの「はら宿」で大いに飲んで、大いに食べました。

……大いには、私だけだったかもしれません。

最近はお酒を飲まなくなった母も、孫二人の帰省が嬉しかったのか、「次行こう」と言い出しました。

二次会は、母の馴染みのスナックへ。

幸いお客は私たちだけだったので、大いに歌いました。

……大いには、やっぱり私だけだったかもしれません。

でも、滅多に歌わない次女が「川の流れのように」を歌ってくれたこと。

これは、ちょっと嬉しかった。

後から来店されたご近所のマダムには、はしゃぐ私と娘たちが「三人兄弟?」に見えたそうです。

嬉しいやら、恥ずかしいやら。

カウンターで飲みながら、大人になった娘二人の横顔を、ちらっと見ました。

「何キモい」と言われそうなので、ちらっとだけ。

明日の夜には、もういない。
だから、この時間が貴重なのです。

翌日、茅野駅で二人を見送りました。

改札へ向かう後ろ姿を見ながら、また少しだけ、胸の奥が静かになりました。

娘たちの住民票は、東京にあります。
生活も、仕事も、あちらにある。

でも、東京に向かう時、二人はこう言いました。

「行ってきます」

「帰ります」ではなく、「行ってきます」。

こちらに戻ってくる時は、「ただいま」。

東京へ戻る時は、「行ってきます」。

ふるさとというのは、そういうものなのかもしれません。

どこに住んでいても、「行ってきます」と言える場所がある。

それが、帰る場所ということなのだと思います。

感謝。